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全部の歯をインプラントにするためにかかる費用や治療の流れと最適な選択肢とは?

2025.02.05

インプラント治療は、失われた歯を補うための革新的な方法ですが、「インプラント全部」の治療を検討している方にとって、費用や期間、リスク、さらには総入れ歯やブリッジとの違いなど、多くの疑問があるのではないでしょうか?特に、インプラント治療の費用は、1本あたり約30万円〜数十万円が相場とされていますが、すべての歯をインプラントに置き換えるとなると、その総額は数百万円にも及ぶ可能性があります。しかし、「オールオン4」などの最新技術を活用すれば、従来の方法よりも少ない本数で治療が可能となり、コストを大幅に抑えることができるケースもあります。

 

また、治療期間も気になるポイントです。通常のインプラント治療は、骨の状態によって6ヶ月〜1年以上かかることもありますが、即時荷重インプラントなどの技術を利用すれば、最短1日で仮歯を装着し、食事が可能になることもあります。上顎と下顎では骨の密度が異なるため、治療計画や成功率に差が出る点にも注意が必要です。さらに、インプラントの長期的なメンテナンスには、適切なケアが不可欠であり、定期的な歯科検診や専門的なクリーニングを怠ると、インプラント周囲炎などのリスクが高まります。

 

では、どのような人が「インプラントすべて」に適しているのでしょうか?また、総入れ歯との違いは何なのか?費用を抑える方法や、医療ローンの活用についても詳しく解説します。この記事では、治療のメリット・デメリット、成功率を高めるポイント、治療期間を短縮する最新技術まで、専門的な視点で徹底的に解説していきます。あなたの疑問を解決し、最適な治療選択ができるよう、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントやインビザラインならLioデンタルクリニック

Lioデンタルクリニックは、患者様一人ひとりに合った最適な治療をご提供し、安心して通える環境を整えています。一般歯科から矯正歯科、インプラント、インビザライン、審美歯科まで幅広い診療科目に対応し、最新の医療技術と設備を導入しています。患者様の笑顔と健康を第一に考え、丁寧なカウンセリングと質の高い治療を心掛けています。歯のことでお困りの際は、ぜひLioデンタルクリニックへご相談ください。

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インプラントによる全顎治療とは?治療の基本を徹底解説

インプラント治療の基本とは?従来の治療法との違い

インプラントによる全顎治療は、すべての歯を失った場合に行う歯科治療の一つであり、従来の入れ歯やブリッジとは異なる画期的な方法です。通常、歯を失った場合、総入れ歯やブリッジといった選択肢が考えられますが、インプラント治療は人工歯根を顎の骨に埋め込むことで、天然歯に近い機能を再現できる点が特徴です。

 

従来の総入れ歯と比較すると、インプラント治療は「固定式」であるため、装着時の違和感が少なく、食事の際のストレスを大幅に軽減できます。総入れ歯の場合、噛む力が天然歯と比較して大幅に低下し、硬い食べ物を食べる際にずれたり、外れたりするリスクがあります。一方、インプラントは顎骨と結合することで、強い咀嚼力を維持し、天然歯とほぼ同じ噛み応えを得ることができます。

 

また、ブリッジ治療と比較すると、インプラントは健康な隣の歯を削る必要がないため、歯列全体への負担が少ないメリットがあります。ブリッジ治療では、支えとなる歯に大きな負担がかかり、長期的に支えの歯が弱くなる可能性があります。その点、インプラントは独立した人工歯根を用いるため、周囲の歯を犠牲にすることなく治療を進められます。

 

さらに、審美性の面でもインプラントは優れています。人工歯にはセラミックやジルコニアといった審美性の高い素材を使用するため、天然歯と変わらない見た目を再現できます。そのため、特に前歯部分の治療においては、美しさを重視する患者に選ばれることが多いです。

 

ただし、インプラント治療には手術が必要であり、顎の骨の量や質が十分であることが求められます。骨が不足している場合は、骨造成手術(GBRやサイナスリフト)を行うことで、インプラントを埋め込むための土台を整える必要があります。また、治療期間は通常3ヶ月から6ヶ月程度かかり、即日完了する治療法ではないことを理解しておく必要があります。

 

このように、インプラント治療は従来の治療法と比較して多くのメリットを持つ一方で、手術のリスクや費用の高さなどのデメリットもあります。治療を選択する際には、専門の歯科医師としっかり相談し、自分の口腔状態やライフスタイルに最適な方法を検討することが大切です。

 

インプラント治療の適応条件と向いている人の特徴

インプラントによる全顎治療を受けるためには、いくつかの適応条件があります。インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込む治療法であるため、顎の骨の状態が大きく影響します。基本的には、骨の厚みや高さが十分にあることが望ましく、骨量が不足している場合には骨造成手術を行うことが検討されます。

 

インプラント治療に向いている人の特徴として、第一に「健康な顎の骨を持っていること」が挙げられます。骨がしっかりしていると、インプラントが安定しやすく、長期的に機能を維持しやすくなります。逆に、骨密度が低い人や骨が痩せている人は、追加の処置が必要になる可能性が高いです。

 

次に、「口腔内の健康状態が良好であること」も重要な条件です。歯周病にかかっている場合、炎症が広がることでインプラントの定着が難しくなる可能性があります。そのため、歯周病がある場合には、まず適切な治療を受けて口腔内の環境を整えることが必要です。

 

また、「全身疾患がないこと」もインプラント治療を受ける上で重要なポイントです。例えば、糖尿病や骨粗しょう症の方は、治癒能力が低下しやすいため、インプラント手術後の回復が遅くなる可能性があります。特に重度の糖尿病を患っている場合、感染リスクが高まるため、慎重な判断が求められます。心疾患や高血圧などの持病を抱えている場合も、事前に主治医と相談し、安全な治療計画を立てることが必要です。

 

さらに、「喫煙者は注意が必要」という点も押さえておくべきポイントです。タバコに含まれるニコチンは血流を悪化させ、インプラントと骨の結合を妨げる可能性があります。実際に、喫煙者は非喫煙者と比べてインプラントの成功率が低くなることが報告されています。そのため、インプラント治療を検討している方は、できるだけ禁煙することを推奨します。

 

インプラント治療は、「長期的に安定した歯を求める人」に特に適しています。特に、総入れ歯に不満を感じている方や、より自然な噛み心地を求める方には、大きなメリットがあります。また、審美性にも優れているため、人前に出る仕事をしている方や、口元の見た目を気にする方にも適した治療法と言えるでしょう。

 

しかし、手術が必要であることや、治療費が高額になりやすい点には注意が必要です。そのため、費用やリスクを十分に理解した上で、自分にとって最適な治療法を選択することが大切です。

 

総入れ歯やブリッジとの比較!どの治療法が最適か?

インプラントによる全顎治療を検討する際、総入れ歯やブリッジとの違いを理解することが重要です。それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあり、患者のライフスタイルや口腔環境に応じて適した選択が求められます。

 

総入れ歯は、すべての歯を失った場合に最も一般的に選ばれる治療法です。最大のメリットは「比較的低コストで治療ができる点」です。また、手術が不要なため、高齢者や全身疾患を抱えている方でも治療が可能です。しかし、装着時の違和感が大きく、噛む力が低下しやすいというデメリットがあります。特に、硬いものを食べる際には注意が必要で、装着時にずれやすい点も課題となります。

 

一方、ブリッジは両側の歯を支えにして人工歯を固定する方法です。固定式であるため、違和感が少なく、比較的自然な噛み心地を得ることができます。ただし、健康な歯を削る必要があるため、周囲の歯に負担をかける可能性があります。

 

インプラント治療は、噛む力が強く、長期間にわたって安定する点が最大の特徴です。しかし、手術が必要であり、治療費が高額になるため、費用面の負担を考慮する必要があります。患者の口腔状態や生活習慣に応じて、適切な治療法を選ぶことが大切です。

 

インプラントを抜く?治療前に知っておくべきリスクと判断基準

どんなケースで「インプラントを抜く」必要があるのか?

インプラント治療は、天然歯に近い機能を再現できる画期的な治療法ですが、まれにインプラントを抜く必要が生じるケースがあります。インプラントを抜く主な理由には、以下のようなケースが挙げられます。

 

  1. インプラント周囲炎の進行
    インプラント周囲炎は、インプラントを支える骨や歯茎に炎症が生じる病気で、放置するとインプラントが脱落する原因になります。特に、適切なメンテナンスを行わない場合、細菌がインプラントの周囲に蓄積し、炎症を引き起こすことがあります。進行が著しい場合、骨の吸収が進み、インプラントの維持が困難になるため、抜去が必要になることがあります。
  2. インプラントの動揺(ぐらつき)
    適切に埋入されたインプラントは、顎の骨としっかり結合します。しかし、何らかの理由でインプラントが骨と結合せず、ぐらつく場合、再治療が必要になります。主な原因として、骨の質が十分でなかった、手術後のケアが不十分であった、強い咬合力がかかったなどが考えられます。
  3. 人工歯の破損
    インプラントの上部構造(被せ物)は、セラミックやジルコニアなどの素材で作られていますが、強い衝撃や長期間の使用により破損することがあります。破損の程度によっては、上部構造のみの交換で対応可能ですが、アバットメント(インプラントと人工歯をつなぐ部品)やインプラント体にも損傷がある場合、インプラントを抜去して新たに埋入し直す必要があります。
  4. 顎の骨の吸収が進行した場合
    加齢や歯周病、過度な咬合力の影響で、顎の骨が吸収されることがあります。骨が大幅に失われると、インプラントが支えきれなくなり、抜去が必要になるケースがあります。特に、骨の移植が難しい場合は、代替治療として入れ歯やブリッジを選択することになります。
  5. 神経や血管への影響が生じた場合
    インプラント埋入時に神経や血管を圧迫すると、しびれや痛み、血流障害などのトラブルが発生することがあります。特に下顎においては、下歯槽神経が通っているため、インプラントの埋入位置が適切でないと神経を圧迫し、違和感や痛みが続くことがあります。このような場合、インプラントを抜去し、神経を回避した新たな治療計画を立てる必要があります。

インプラントを抜くことは最終手段であり、可能な限りインプラントを維持することが推奨されます。しかし、上記のような状況に直面した場合、専門の歯科医と相談し、適切な治療を受けることが大切です。

 

インプラントを抜いた後の選択肢!再インプラント・入れ歯・ブリッジ

インプラントを抜いた後の治療方法には、いくつかの選択肢があります。患者の口腔環境や骨の状態、生活スタイルに応じて適切な方法を選択することが重要です。

 

  1. 再インプラント
    インプラントを抜いた後に再度インプラントを埋入する方法です。ただし、インプラント周囲炎や骨吸収が進行している場合は、骨の状態を回復させる治療(骨造成)が必要になります。一般的には、インプラントを抜去した後、3〜6ヶ月の期間を空けて再手術を行うことが推奨されます。
  2. 入れ歯(義歯)
    インプラントが適用できない場合、入れ歯を選択することも可能です。入れ歯は手術が不要で、比較的短期間で治療が完了するため、高齢の方や外科手術が難しい方には適した選択肢です。ただし、インプラントと比べて噛む力が弱く、装着時の違和感が大きいというデメリットもあります。
  3. ブリッジ
    周囲の健康な歯を支えにして人工歯を固定する治療法です。入れ歯よりも安定感があり、比較的自然な噛み心地を得られます。ただし、ブリッジを装着するためには隣接する健康な歯を削る必要があり、長期的には支えとなる歯に負担がかかる可能性があります。

以下は、それぞれの治療法の比較表です。

治療法 費用 噛む力 治療期間 メリット デメリット
再インプラント 高額 天然歯に近い 3〜6ヶ月以上 見た目が自然で機能性が高い 手術が必要
入れ歯 低〜中 低い 数週間〜数ヶ月 手術不要、費用が抑えられる 違和感が大きく、噛む力が弱い
ブリッジ 1〜2ヶ月 固定式で安定感がある 健康な歯を削る必要がある

 

インプラント撤去後の骨の状態と治療への影響

インプラントを抜いた後、顎の骨の状態が悪化することがあります。特に長期間インプラントを使用していた場合、骨吸収が進み、新たな治療計画を立てる上で問題になることがあります。

 

インプラント撤去後の骨の状態には、以下のようなケースがあります。

 

  • 骨がほとんど残っている場合:すぐに再インプラントが可能
  • 骨が部分的に吸収されている場合:骨移植や骨造成手術が必要
  • 大幅に骨が失われている場合:入れ歯やブリッジの選択肢を検討

インプラント治療の期間はどれくらい?治療の流れと最短スケジュール

インプラント治療の治療期間の平均と流れ

インプラント治療は、患者の口腔状態や治療内容によって治療期間が異なります。一般的な治療期間は3ヶ月から1年程度とされていますが、骨の状態や治療方法によっては、これよりも長くなる場合があります。

インプラント治療の一般的な流れ

治療ステップ 内容 期間
初診・カウンセリング 口腔内の診察、CTスキャン、治療計画の説明 1日
抜歯(必要な場合) 既存の歯を抜歯し、回復を待つ 2週間〜3ヶ月
骨造成(必要な場合) 骨が足りない場合、骨移植を行う 3〜6ヶ月
インプラント埋入手術 人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込む 1日
治癒期間(オッセオインテグレーション) インプラントと骨が結合するまで待つ 2〜6ヶ月
アバットメント装着 インプラント体と人工歯をつなぐ部品を取り付ける 2週間
仮歯の装着(必要な場合) 本歯を入れる前に仮歯を装着 1週間〜1ヶ月
最終的な人工歯の装着 セラミックやジルコニア製の歯を固定 1日
メンテナンス 定期検診・クリーニング 半年ごとに継続

このように、標準的なインプラント治療では約6ヶ月〜1年の期間を要します。ただし、即時負荷インプラントなどの最新技術を用いることで、治療期間を短縮できる場合もあります。

 

インプラントを入れるまでの仮歯・入れ歯の使用

インプラント治療では、インプラント体を埋め込んでから最終的な人工歯を装着するまでに数ヶ月の治癒期間が必要となります。その間、歯がない状態で過ごすことは日常生活に影響を与えるため、仮歯や入れ歯を使用することが一般的です。

 

仮歯・入れ歯の選択肢と特徴

仮歯・入れ歯の種類 特徴 適用ケース
テンポラリークラウン(仮歯) インプラント埋入後、歯茎の形を整えるために使用 前歯など審美性が求められる部分
部分入れ歯 取り外し可能で、周囲の歯に負担をかけない インプラント治療中の仮の補綴物として使用
フルデンチャー(総入れ歯) すべての歯を補う取り外し式の入れ歯 上下顎に広範囲の欠損がある場合
オールオン4 4本のインプラントで固定する即時荷重型の治療 治療期間を短縮したい場合

仮歯の使用は、見た目の改善だけでなく、歯茎や骨の形状を維持する役割もあります。特に前歯部分のインプラントでは、仮歯の審美性が重要視されるため、仮歯の種類や素材を慎重に選ぶ必要があります。

治療期間を短縮するための最新技術と手法

即時負荷インプラント(1日で歯が入る治療)

通常のインプラント治療では、埋入後に数ヶ月の治癒期間を設けるのが一般的ですが、即時負荷インプラントは手術当日に仮歯を装着することが可能です。これにより、患者は治療当日から歯の機能を回復できます。

即時負荷インプラントのメリット デメリット
治療期間が大幅に短縮される 顎の骨の状態によっては適用できない
すぐに噛めるため生活の質が向上する 通常のインプラントに比べて高い技術が必要
仮歯を装着するため、見た目の問題が少ない 咬合の調整が難しいケースがある

オールオン4

オールオン4とは、片顎4本のインプラントを埋入し、すべての人工歯を支える治療法です。従来の方法よりもインプラントの本数を減らしつつ、高い安定性を確保できます。

オールオン4の特徴 メリット
少ないインプラント本数で全顎を補う 費用を抑えながら全顎治療が可能
即日仮歯が装着できる 総入れ歯よりも安定感がある
骨造成が不要な場合が多い 治療期間が短縮される

このような最新技術を活用することで、患者の負担を軽減しながら短期間でインプラント治療を完了させることが可能になります。

 

治療中の食事や日常生活の注意点

インプラント治療中は、口腔内の状態を最適に保つため、食事や日常生活に注意が必要です。特に手術直後や治癒期間中は、適切なケアを行うことでインプラントの成功率を高めることができます。

 

食事の注意点

  • 手術直後(1週間程度)
    • 柔らかい食事(スープ、ヨーグルト、豆腐など)を中心にする
    • 極端に熱いものや冷たいものは避ける
    • アルコールや刺激物は控える
  • 治癒期間(3〜6ヶ月)
    • 硬い食べ物を避け、歯に負担をかけない
    • 偏った食生活を避け、カルシウムやビタミンDを摂取する

上の歯全部をインプラントにする費用!下の歯との違い比較

上の歯と下の歯で費用が違う理由とは?

インプラント治療の費用は、上顎と下顎で異なることが多いです。その理由は、解剖学的な違いや治療に必要な工程が異なるためです。一般的に、上顎のインプラントは下顎よりも高額になる傾向がありますが、具体的にどのような要因が影響しているのかを解説します。

 

1. 骨の密度の違い
下顎の骨は密度が高く、硬いため、インプラントがしっかり固定されやすい特徴があります。一方、上顎の骨は比較的柔らかく、骨密度が低いため、インプラントの安定性を確保するのが難しくなります。そのため、骨の状態を補うために追加の処置が必要になり、結果として治療費が高くなります。

2. 上顎洞(サイナス)への影響
上顎には「上顎洞」と呼ばれる空洞があり、インプラントを埋入する際に、この空洞が影響を及ぼすことがあります。特に、骨の高さが不足している場合、インプラントを安定させるために「サイナスリフト(上顎洞挙上術)」という追加手術を行う必要があり、これが費用を増加させる要因となります。

3. 手術の難易度の違い
下顎に比べて、上顎は骨の厚みが不足していることが多く、インプラントを埋入する際の難易度が高くなります。特に、適切な位置にインプラントを埋入するためには、精密な診断と高度な技術が必要となるため、手術費用が上昇します。

4. 使用するインプラントの種類
上顎のインプラントは、骨との結合を強化するために特別な形状やコーティングを施したものが選ばれることが多く、これによりコストが増加します。また、審美性を重視する患者が多いため、より自然な仕上がりを目指した高品質なセラミックやジルコニアの人工歯を選択する傾向があり、費用に影響を与えます。

 

このような要因が重なり、上顎のインプラント治療は下顎に比べてやや高額になる傾向があります。しかし、適切な診断と治療計画を立てることで、無駄なコストを抑えながら質の高い治療を受けることが可能です。

 

骨の状態による追加費用の有無

インプラント治療では、顎の骨の状態が治療費に大きく影響します。特に、骨が十分にない場合、追加の骨造成手術が必要になり、その分費用が高くなります。骨の状態と追加費用の関係について詳しく解説します。

 

1. 骨の量が十分にある場合
骨密度が十分にあり、インプラントを安定して埋入できる場合は、特別な処置を必要としないため、追加費用は発生しません。この場合、インプラントの基本的な費用(手術代、人工歯代、アバットメント代など)のみで治療が可能です。

2. 骨の厚みや高さが不足している場合
上顎の骨が薄い場合や、歯を失った期間が長く骨が吸収されてしまっている場合は、骨造成手術を行う必要があります。骨造成手術には以下のような方法があります。

  • GBR(骨誘導再生):人工骨や患者自身の骨を移植し、骨の再生を促す方法。
  • サイナスリフト(上顎洞挙上術):上顎洞に骨を移植し、インプラントの埋入を可能にする方法。

3. インプラントの埋入が難しい場合
骨の状態が非常に悪い場合、通常のインプラントではなく「オールオン4」や「ザイゴマインプラント」などの特殊な治療法が選択されることがあります。これらの方法は通常のインプラントよりも高額で、治療費が大幅に増加する可能性があります。

 

このように、骨の状態は治療費に大きな影響を与えるため、インプラントを検討する際には、事前にCTスキャンなどで骨の状態を確認し、必要な処置を把握しておくことが重要です。

 

上顎のインプラント治療にかかる時間と成功率

インプラント治療は、患者の骨の状態や治療計画によって治療期間が異なります。特に上顎のインプラント治療は、下顎よりも時間がかかるケースが多く、その理由を理解しておくことが大切です。

 

1. 上顎のインプラント治療にかかる一般的な期間
上顎のインプラント治療にかかる期間は、通常6ヶ月〜1年程度とされています。ただし、即時荷重インプラントを採用する場合は、手術当日に仮歯を装着できるため、短期間で治療を完了させることも可能です。

2. 治療の成功率
インプラント治療の成功率は一般的に高いとされていますが、上顎のインプラントは下顎に比べて成功率がやや低いとされています。その理由は、上顎の骨が柔らかいため、インプラントと骨の結合が難しいことや、上顎洞の影響を受けることがあるためです。

 

成功率を高めるためには、次のポイントを意識することが重要です。

 

  • 骨の状態を正確に診断し、必要な場合は骨造成手術を行う
  • 適切な噛み合わせを設計し、インプラントに過度な負担がかからないようにする
  • 手術後のメンテナンスを徹底し、インプラント周囲炎を防ぐ

3. 治療期間を短縮するための方法
近年では、即時荷重インプラントやオールオン4といった治療法が開発され、治療期間の短縮が可能になっています。特にオールオン4は、少ないインプラント本数で全顎の歯を支えるため、従来の治療に比べて短期間での治療が可能です。

4. インプラント治療のリスクと注意点
上顎のインプラント治療では、次のようなリスクがあるため、経験豊富な歯科医師による治療を受けることが重要です。

  • 上顎洞への影響:埋入位置が適切でないと、上顎洞に影響を及ぼす可能性がある。
  • 骨吸収の進行:長期間歯がない状態が続くと、骨が吸収されて治療が難しくなる。
  • インプラント周囲炎のリスク:手術後のケアを怠ると、インプラントの周囲に炎症が起こる可能性がある。

 

上顎のインプラント治療は難易度が高いですが、適切な計画を立て、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることで、長期的に安定した結果を得ることが可能です。

 

まとめ

インプラント治療は、失われた歯を補うための優れた治療法であり、機能性や審美性において天然歯に近い仕上がりが期待できます。しかし、治療を受ける前には費用や治療期間、成功率、さらには上顎と下顎の違いなど、多くの要素を正しく理解することが重要です。

 

本記事では、インプラント治療に関する詳細な情報を提供し、特に上顎のインプラントに関する費用や治療の難易度、成功率について詳しく解説しました。上顎のインプラントは、骨密度の違いや上顎洞の影響により、下顎のインプラントよりも難易度が高く、追加の手術が必要になることがあります。そのため、治療費も高額になる傾向がありますが、事前の診断と適切な治療計画によって、成功率を高めることが可能です。

 

また、インプラントの治療期間は一般的に6ヶ月から1年ほどかかりますが、最近では「即時負荷インプラント」や「オールオン4」といった最新技術を活用することで、治療期間を短縮することも可能になっています。さらに、治療中の食事や日常生活における注意点についても触れ、インプラント治療を長持ちさせるためのポイントを解説しました。

 

インプラント治療を検討する際には、信頼できる歯科医院を選び、自身の口腔環境に最適な治療方法を慎重に選択することが大切です。特に、治療前のカウンセリングで十分な説明を受け、費用やリスクについて納得した上で治療を進めることが、満足度の高い結果につながります。

 

インプラントは適切なケアと定期的なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって快適に使用することができます。正しい知識を持ち、適切な治療を受けることで、より良い口腔環境を維持し、健康的な生活を送ることができるでしょう。

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よくある質問

Q. インプラント全部の治療期間はどれくらいかかりますか?
A. 治療期間は患者の口腔状態や選択する治療法によって異なります。通常のインプラント治療では、抜歯後の骨の回復を含めて6ヶ月~1年以上かかることが一般的ですが、オールオン4のような即時荷重インプラントを選択すれば、最短1日で仮歯を装着できる場合もあります。ただし、骨造成が必要な場合は治療期間が6ヶ月〜1年ほど延びることもあります。事前に歯科医としっかり相談し、治療スケジュールを確認することが大切です。

 

Q. インプラント全部の治療後、食事や生活にどのような影響がありますか?
A. 治療直後は、術後の腫れや違和感があるため、1週間程度はやわらかい食事を中心に摂ることが推奨されます。治療後1ヶ月ほどで通常の食事ができるようになりますが、インプラントを長持ちさせるためには、硬すぎる食品や粘着性の高い食品の摂取を避け、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが重要です。また、喫煙はインプラントの定着を妨げる可能性があるため、できるだけ控えることが推奨されます。

 

医院概要

医院名・・・Lioデンタルクリニック
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投稿者:Lioデンタルクリニック

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