近年、難治性の皮膚炎や湿疹の原因として、歯科金属による金属アレルギーが取り上げられています。
メタルフリーとは、出来る限り口の中に金属を使用しない、金属を安全な材料に取り換えることです。 銀歯は、見た目が悪いだけでなく、唾液などで劣化し、金属が溶け出すことで、金属アレルギーの原因となる場合があります。 当院では、金属の歯科材料を一切使用しない、メタルフリーに積極的に取り組んでいます。「e-max」や「ジルコニア」といった、オールセラミックのほか、1日でセラミックの詰め物(インレー)・被せ物(クラウン)を入れることが可能な、「セレック」も行っています。 メタルフリーは、お体に優しい治療です。現在、お口の中に銀歯があって、「金属アレルギーが心配」という方は、是非一度、当院へご相談ください。
メタルフリーの最大のメリットは金属アレルギーを防止する事です。
金属アレルギーとはお口の中や身体に異常な反応を起こすことです。金属は水分のあるところで金属イオンという小さな物質となって溶けだします。この金属イオンが身体の免疫と箇条に反応してアレルギーとなります。
銀歯などの金属の歯科材料は、金属アレルギーの原因となる場合があります。かゆみ、かぶれなどのアレルギー症状のほか、口内炎、舌炎、味覚症状などを引き起こすケースも。さらに、全身の倦怠感、頭痛、肩こり、めまいなどの不定愁訴が起こることもあります。
口内炎が頻繁にできたり、唇や、舌、口の周囲が赤く炎症を起こしたりします。
口の中に線状や網目状の白い隆起した模様が出現し、周囲が赤くただれます。刺激によってしみたりすることがありますが、無症状の場合もあります
金属に敏感でCFS(慢性疲労)に似た症状のある111人の患者については、歯科金属の除去効果を検討した。かなりの患者の血液に金属特異的リンパ球が認められた。陽性率は、Niが女性45%、男性29%と最も高く、続いて水銀>金>Pd(20~13%)、銀、白金、銅などは3%以下であった。金属除去により、76%の患者が長期に健康を回復したが、22%では変わらず、2%は症状が悪化した。
アレルギー反応で舌の味の受容体である味蕾が炎症を起こすと味がわかりにくくなることがあります。
口とは全く関係ない体の皮膚に湿疹やアトピー性皮膚炎に似た症状が現れます。
メタルタトゥーとは、銀イオンが原因で起こる歯茎の黒ずみです。歯の根元の所の歯茎が帯状もしくは斑点状に黒く変色してしまった状態のことを言います。
銀合金を使用したかぶせ物や土台から溶けだした銀イオンが蓄積されたり、銀合金の土台(メタルコア)を形成するときに出る金属粉が歯茎の中に入り込み、それが酸化したりすることが原因だと言われています。
過去にむし歯治療をした箇所が、再びむし歯になってしまうことを二次カリエスといいます。銀歯などの金属の歯科材料は適合性が低く、かぶせた銀歯と自分の歯との間に隙間ができることがあり、その隙間が二次カリエスになる場合があります。
また、銀歯の下が虫歯になってもレントゲンではわかりにくく、痛みが出るほどの大きな虫歯になってから気づくという方もいます。
銀歯などの金属の歯科材料は、金属色が目立つため、口元の審美性を損なう場合があります。
口の中の金属が原因でアレルギーが起きているとしても、アクセサリーのように外すことはできません。しかも口の中は常に唾液が存在し、飲食物、歯磨き時の刺激によりさらに金属イオンが溶け出してしまうことから、アレルギー反応は常に起こっています。そのため、歯科用金属がアレルギーを起こしているのが明らかである場合には、口の中の金属は全て外してしまうしか方法はありません。塗り薬や飲み薬を使って治るものではないのです。
当院ではできる限り金属を使わない、アレルギーの少ない治療を心がけていきます。
セレックとは、セラミックの詰め物・被せ物を設計・作製するCAD/CAMシステムです。従来よりもコンピューター管理により速く製作する事ができ、作製期間が大幅に短縮できる為、1日でセラミックを入れることが可能です。 また、歯科技工所へ外注する必要がないので、費用も抑えられます。さらに、光学スキャナーを使ったデジタル印象で歯型取りを行いますので、患者さんへの負担を軽減しながら、適合性の高い詰め物・被せ物を作製することができます。
当院のセラミックは、すべてレーザーを使って歯型取りを行います。デジタル印象のメリットは、寸法変形がほとんどないことです。シリコン印象材などを使用した歯型取りの場合、通常、様々な過程で寸法変形が起こるため、その誤差を見越して作製します。しかし、デジタル印象ではそうしたことがないので、歯にフィットする、適合性の高い詰め物・被せ物を作製することができます。
通常の歯型取りは印象材と言われる粘土のような素材(かまぼこにも使われているアルギン酸を主成分とした素材)を使用していますが、この方法だと長時間異物を口の中に入れている感覚のため、嘔吐反射や違和感を覚える方が多いです。 しかしデジタル印象ではレーザーを照射する器具を口の中に入れるだけですし、違和感があればすぐに口の中から取り出すことができるため嘔吐反射や不快感は少ないです。そのため、「歯型取りが苦手」という方でも、安心して受けられます。
当院では、「e-max」や「ジルコニア」といった、品質の高いセラミックをご用意しています。天然歯同様の白さと透明感が再現できるだけでなく、汚れの付着が少なく、変色もほとんど起こらないので、長期間、快適にお使いいただけます。そして、セラミックでは人工歯の形を精密に作ることができるだけでなく、特別な接着剤によって歯としっかり結合できるため歯質との適合性が高く、虫歯の再発リスクも低いです。そのため、二次カリエスのリスクを低減させることが可能です。
当院がメタルフリーを推奨する理由は、金属アレルギーもそうですが、二次カリエスを防ぐためでもあります。銀歯などの金属の歯科材料は、適合性が低いので、隙間から細菌が侵入して、むし歯の再発を起こすことも少なくありません。その結果、何度も治療を繰り返すこともあるのです。そうした事態を避ける意味でも、当院では、適合性の高いオールセラミックをおすすめしています。
セレックとは、セラミックの詰め物・被せ物を設計・作製するCAD/CAMシステムです。ヨーロッパやアメリカなど、世界中の歯科医院で導入されています。当院では、このセレックを活用して、患者さんに短期間・低価格で、品質の高いセラミックの詰め物・被せ物をご提供しています。
セレックでは、1日でセラミックの詰め物・被せ物を入れることが可能です。
歯科技工所に外注する必要がないので、費用が抑えられます。
セレックでは、レーザーを使って歯型取りを行います。通常の歯型取りで起こりがちな、嘔吐反射や不快感などはありません。
セレックでは、規格生産された、高品質なセラミックブロックを使用します。
透明感が高く、天然歯以上の白さを再現することが可能なオールセラミックです。前歯など、目につきやすい部位におすすめです。
強度の高さが特徴的な、オールセラミックです。噛む力の強い奥歯のほか、ブリッジにも使用することが可能です。
金属を一切使用しない入れ歯です。審美性が高いだけでなく、金属アレルギーの心配がないので、安心して装着していただけます。
※価格はすべて税抜表示です
※相談料・検査料・診断料、すべて無料
今、時代はノンメタルへ。